【前編】私みたいになるな!? しくじりから学んだトップブロガーのコミュニケーション術


Amebaと言えばイラストブロガー、イラストブロガーと言えばAmeba! と自負するほど、Amebaには多くの人気イラストブロガーが活躍しています。


なかでも、誰もマネできない独特な世界観とユーモアあふれるイラストで、圧倒的な人気を誇る公式トップブロガーのオギャ子さん。子育てジャンルのみならず、ブログ全体でも常にランキング上位で、2017年と2018年の「BLOG of the year」では2年連続優秀賞に輝き、2019年にはついに殿堂入りを果たしました。

オギャ子さんのブログ「kosodatefulな毎日〜我が家の3太〜」


そんなオギャ子さんは、ブログの領域を飛び越えて活躍の場を広げています。それに伴い、ご自身のフォロワーさんをはじめ、幅広い分野の人々とのコミュニケーションが求められるオギャ子さん。相手によっては苦労したり失敗したり、さまざまな経験を積まれてきたのではないでしょうか?


というわけで、今回は「しくじりから学んだコミュニケーション術」をテーマに取材を敢行…するつもりでしたが、なんとなんと! 描き下ろしイラスト満載の原稿をガッツリ寄稿していただきました!


オギャ子さんワールド炸裂! 壮絶ながらも抱腹絶倒の「しくじり」連発! と思いきや、勇気をもらえる感動の学びの数々。じっくりご覧ください。


【前編】はフォロワーさんとお仕事関係者に対するしくじり、【後編】はママ友と家族に対するしくじりからの学びです!



フォロワーさんに対する私のしくじり



色々しくじってこその今があるのでどれも無駄にはなっていないのですが、とにかく数え切れないほど失敗していますね。


まずは私のブログのフォロワーさんに対して。


私が属している「子育てジャンル」って、読み手側の価値観も色々で思いもさまざま。だから、つい心配でアドバイスしてあげたくなるようで、わりといろんな意見が寄せられるんです。


いまから4年前。長男が2年生で、夏休み前の個人懇談でのことです。


長男はあまりにも字が汚いので、「このままだったら3年生になった時、板書についていけなくて苦労するかもしれません」みたいな事を言われまして。


そこで危機感を持った私は、夏休みに長男の字の特訓を始める事に。そのことをブログに書くと、私の子ども対して「発達障害じゃないですか?一度気になるなら検査をされてみたら安心すると思います」っていうコメントがとにもかくにもめちゃくちゃ多かったんです。


たぶんこれは私だけではなくて、ドタバタ系育児日記を書いているブロガーさんにとってわりとあるあるな事じゃないかなとは思うのですが…とにかく多かった!


私は当時もいまも自分の考えは変わっていません。


発達障害について全く否定もしていませんし、「うちの子はそんなんじゃない!」と突っぱねるつもりも全くありません。


たしかに育てやすいかどうかっていわれれば、育てにくいほうなのかもしれませんが、私たちがその点に関して特に疑問を抱かなかったというのと、第三者(学校の先生や幼稚園の先生、周囲の大人、かかりつけのお医者さんなど)からのご指摘がなかったこともあり、ブログのコメントでどれだけアドバイスをもらっても、そこに関しては賛同しなかったんです。


でも、これがどうもうまく伝わらない…。

どう頑張っても伝わらなかったんです。


伝わらないもどかしさから、「私はこう思うんだ!」「そういうことを言いたいわけじゃないんだ!」って正面切って言い返していたので、フォロワーさんからすれば…


わざと強気なことを書いて煽っているかのように見えてしまってたんだと思います。


するとそのうち、コメント欄内でさまざまな意見がぶつかり合うようになり、さらには言い合いのようになってきてしまい、だんだんと収拾つかなくなってきてしまいました。

そこで私は何を思ったか、「批判コメントだけを集める回」を設定したんです。


オギャ子に文句ある人はここに書き込んでください。

きちんと全部返事します!!


という批判コメント用のブログ記事を公開したところ…


ビビるぐらい長文の批判コメントが大量に届いて、こんなんなりました。

殺伐とした焼野原…ボボボボー…


しかも、返事するって言ったくせに次から次からにやってくる批判コメントばっかり読んでたら、「うっ…!!」て、精神ヤラれそうになってきて、数十件返しただけでとんずらしました(最低か)。


とんずらしたことも怒られたけど、結局フォロワーさんはなんだかんだで許してくれました(と思っている)。


…フォロワーの皆さん、ありがとうございます。


このような紆余曲折を経て、いま、ようやく素直に謝ることを覚えました。


自分が一度発信した内容には責任を持つという観点から自分の主張を曲げないことも多いのですが、ダメだったところは謝って、皆さん教えてくださいって言うことのほうが多くなりました。


当時の私に足りなかったのは、誰かに「どうしたらいいと思う?」って素直に聞くこと。


自分の考えがありすぎるがあまり、他人に意見を聞くということができませんでした。


人とのコミュニケーションでもそうですけど、うまくいっていない現状があったとして、そういう時にたった一言「私、どうしたらいいと思う?」って聞けるか聞けないかで違ってくると思うんです。


誰かに意見を求めることができるのはある意味強さでもあって、「どうしたらいいと思う?」って自分の弱さをさらけ出せることから始まるコミュニケーションもあると思っています。


ただ、聞くからには「相手の時間を奪っているんだ」という意識を忘れずにいることも大切。


自分が求めれば、無償で誰かに答えてもらえるはずだと思うのは大きな間違いだと思います。相手は貴重な時間を割いて自分に教えてくれているんだから、聞いたからには聞く耳を持ってまずはやってみることを大事にしようと思っています。


その点でも、長文のコメントをくださるフォロワーさんは貴重な時間を割いてリアクションしてくださって、色々教えてくださって本当にありがたいな〜優しいな~と思っています。



お仕事関係者に対する私のしくじり



ブログをきっかけに、色々な仕事をする機会も増えています。もともとそこまで人脈が広いわけでもないですし、お仕事関係で会う皆さんはとっても良い方たちばかりなので、嫌な思いをしたことは一度もありません。


ただ、私、集中力が持たないんです。


真剣に打ち合わせをしていても…


お仕事関係の皆さんが遠路はるばる足を運んできてくださっていることはわかっているのに、つ、つい…途中からぼ~~っとしてしまったり…

どっか行っちゃってる時がわりとあります。


1対1なら張り切り続けれるんですけど、私が黙っていても回るような場面や私がしゃべらなくても場を回してくれるコミュニケーション上手な人がいれば、休止状態に入ります(あかん子)。


自分の中ではめっちゃ前のめりで聞いてますよ風にしてるんですけど、どうも周りにはバレてるみたいです。

あ、でも、あとから考えたらめっちゃ失礼だったな~って思うことはさんざんやらかしてしまっています。


学生時代のバイト先の先輩には「なんか…黄緑色の血ぃ出そうですよね!(にこっ!)」と言ったり(翌日から口きいてくれませんでした、カァ~)、大事な書類提出しないといけないのに出し忘れてて適当な事言ってごまかしたり(全然誤魔化せてない確実にバレてる)、現状では締め切りを踏み倒しまくっていたり…(いつもすみません)。


一般的に、仕事の悩みの8割は人間関係とも言われていますが、私の場合は人間関係で悩んだ事はほぼありません(私と関わる人は悩んでるかもしれませんが…笑)。


職場での人間関係って自分がぞんざいに扱われたり、意地悪な先輩がいていびられたり…みたいなことが多いと思うんですけど、そういう人達って逆に言えばマウント取りやすい相手を嗅ぎ分けるのがすっごくうまいはずなんです。


パっと会った瞬間に「コイツ、勝てる!!」「コイツには勝てない!!」って見分けられるほどの能力が優れているはずなので、そういう相手から見て「マウント取りにくい(取れるかどうか不明な)人間」でいようとは思っています。


どんな相手でも「人」です。


役職やポジションや身にまとっている諸々を剥いでしまえばただの人です。そんなにビビりすぎなくていいし、下に下にってならなくてもいいし、新人だから何もわかってないからとか、逆に長年勤めてるからとか、そんなの全然関係ないと思っているのであまり仕事関係で苦労したことはありません。


今の私の場合、自分で言うのもなんなんですが、すっごく良いように言ってくださる方が多いんです。「スゴイですね!」とか、色々褒めてくださる方が多いのですが、そんなものに一切惑わされたらいけないと思っています。もちろん褒めてくださるのは嬉しいですが、全部右から左へ受け流しています。


私、まったくすごくないし、ただの人です。


周囲の環境や持ち物、生まれた家や夫の職業やなど、いろんなものが付随してだんだん自分が偉いかのように勘違いしてしまうケースもありますが、そんなものにまみれて自分を見失いたくないので決して勘違いせず、客観視できるようにしておこうと思っています。


私はあくまで職場の中での一輪にしかすぎず、プラットホームあってこそ、相手方あってこその私。何事においても最後は人とのつながりが大切になるのだから、自分の立ち位置をしっかり認識することを忘れず、どんな人とでも良好な関係を築けるようにしたいと思っています。