ラクしてキレイをキープできる“しくみ”で理想の空間をつくりあげたインテリアブロガーの軌跡


Ameba公式ジャンルのなかでも人気が高く、テレビの情報番組でもたくさん取り上げられている「インテリア・収納」。


今回は、理想的で快適な空間づくりのヒントを楽しく発信しつづけて「BLOG of the year 2019」では見事に殿堂入りを果たしたyukikoさんの素顔に迫りつつ、いつものお役立ち情報に加えてブログの枠を超えた活躍や今後の目標についてお話をうかがいました!


整理整頓に興味ゼロ。服に埋もれた部屋ですごした過去



公式トップブロガー運営局(以下、運営局):新型コロナの影響でオンライン形式でのインタビューではありますが、快くお受けいただきありがとうございます!


yukikoさん:運営局の皆さんも大変ですよね…。お体大丈夫ですか?

ご不便ななかでのインタビューにもかかわらず、開口一番で運営局メンバーを気遣ってくださったyukikoさん


運営局:そのお言葉だけで救われます…(泣)。シンプルで無駄のない理想の空間を実現されていますが、yukikoさんは昔から整理整頓は得意だったのですか?


yukikoさん:もともと片付けや整理整頓には興味がなくて、キレイ好きでもなかったです。未だにそうなんですけどね(笑)。


ただ、独身時代に実家暮らしをしていたころから、オシャレなおうちやインテリアの本を見たり雑貨屋さんに行ったりすることは大好きで、理想の部屋とかイメージは持っていました。


でも現実の自分の部屋は雑然としていて、理想とはだいぶかけ離れた状態。当時は会社勤めもしていましたし、部屋は疲れて帰って寝るだけの場所ってかんじで、愛着はありませんでした。アパレル関係の仕事だったので、とにかく服が山ほどあって足の踏み場もないくらいで。タンスに入りきらないから無理やり押し込むとか(笑)、そんな状態でしたねー。

スッキリ整って無駄のないシンプルなリビングダイニングは、自然光だけでこんなに明るい!


運営局:いまのyukikoさんのお宅からはまったく想像がつかないです。


yukikoさん:ですよね(笑)。



マイホームをきっかけに“しくみ”を試行錯誤



運営局:そんな状態が激変するきっかけは何だったのですか?


yukikoさん:結婚して家を建てようと決めたことです。月並みですけど一生に一度あるかないかのことなので、どうせならいままで描いてきた理想のおうちにできるだけ近づけたい、変わるのはいまや!って思ったんです。


運営局:おうちを建てたのは確か2014年で、6年前ですよね。その間、できあがった理想をキープすることってなかなかむずかしいのでは? 


yukikoさん:建てた当初は、理想を維持する“しくみ”はまだできていなかったので、どうやったら維持できるんやろう? と試行錯誤はしましたよ。最初に言ったとおり、とくにキレイ好きとかじゃない大ざっぱな私でもラクしてキレイを維持できる“しくみ”って何やろう? って。


運営局:“しくみ”とは具体的にいうと…?


yukikoさん:“しくみ”には空間ごとにいろいろあるのですが、その根本にある考え方は…

  1. すぐ片づけられる、お掃除がラクにできる空間
  2. モノは極力少なめにしたり、床にはモノを置かなかったりする
  3. 家具や雑も「掃除のしやすさ」目線で選ぶようにする
  4. 見せない収納でホコリが溜まりにくくする=掃除の回数が減る

この4つ。ラクしたがりな私の性格にも合いつつ、理想の空間も維持できる“しくみ”はこれを基本につくり上げてきました。“しくみ”づくりに最も大切なのは、理想を維持したいという強い意志ですね。


運営局:強い意志! もともとインテリアがお好きだったからこそ貫けたのでしょうね。


yukikoさん:はい。好きなモノの軸をブラさないことも、理想の空間づくりと維持には重要だと思います。


運営局:とはいえ、“しくみ”を定着させるのはむずかしそうです。どういった心がけが必要でしょうか?


yukikoさん:全体をとおして、まず掃除のハードルを上げないことを心がけています。「掃除しなきゃ」って思った瞬間めんどくさくなるじゃないですか。


運営局:なりますね(笑)。


yukikoさん:なので、そう思うことなくできるだけ自然に掃除できるような“しくみ”をつくっています。


例えば洗面所って「掃除しなきゃ」って思ったときにはもう面倒なほど汚れてしまいがちですよね? そうならないように、汚れが気になったらササッと掃除できるスポンジをさりげな〜く置いおいたりしてます。

洗面所をキレイに保つ“しくみ”はブログでも紹介されています。これは簡単に取り入れられそう!


でも洗面所まわりにはあまり掃除道具を置きたくないので、汚れやすい洗面所の鏡は一日の最後に使った人が歯磨きし終えたら、掛けてあるタオルで拭いて洗濯機に放り込む、というようなルールをつくっています。


トイレも朝起きて最初に使う人がついでに掃除する、といったかんじで、すべて普段の動作の延長、ついでに簡単にできるようにルール化しておけば「掃除=めんどくさい」にはならないですよ。


運営局:旦那さんやお子さんも含めて家族みんなのルールとして実践しているんですね。


yukikoさん:そうですね。自分がこうしたいと思って考えた“しくみ”は常に家族に共有し、家族みんなの習慣として定着させています。そのためにも“しくみ”は子どもでもできるよう簡単にすることがポイントですよ。



空間をより広く見せるコツは家具選びと配色



運営局:yukikoさんのブログのお写真はどれも見惚れるほどキレイなのですが、どのように撮影しているのですか?


yukikoさん:私の場合はインテリアブログなので、読者の皆さんがイメージできるよう空間を上手に見せる必要があると思っています。ですから、なるべく奥行きを出しつつ全体が写るように引きの構図にはこだわっていますね。あとは撮影時間です。


運営局:撮影時間?


yukikoさん:日中で、いわゆる“自然光”がたっぷり入る午前中〜お昼にかけての時間帯に撮影すると、空間が明るく広々とした仕上がりになるんです。


あとは、当たり前のことかもしれないですが、縦横のバランスを意識しつつ、上からののぞき込むような俯瞰ではなく、撮りたいインテリアや空間の中心と並行になるような目線を意識して撮影しています。


それから、もともと広く感じられるような家具選びをしていることも、結果的に広々とした写真に仕上がるポイントかもしれません。

運営局:具体的にどのような家具だと広い空間に見えますか?


yukikoさん:高さがなく、面が広く見えるものですね。たとえばソファーやベッドも足元に余計な空間ができづらいロータイプのものを選ぶんです。そうすると、壁や床との一体感が生まれて広く見えるんですよ。


運営局:なるほど!確かにそうですね。あと、広く見えるためには空間の配色も重要になると思います。


yukikoさん:まさにそうで、ひとつの空間全体で使うのは基本的に壁のホワイト、床のウォールナット(ダークブラウン)、植物のグリーン、この3色でまとめるように心がけています。その3色を損なわずになじむベージュのアイテムを入れたりもしますが、それ以上の色を使うと視覚的な情報が多くなりすぎて窮屈感が出てしまうんですよ。

yukikoさんこだわりの3色(ホワイト・ダークブラウン・グリーン)が見事なバランスがつくり出す広々とした開放空間


運営局:色といえば、おうちも持ち物もワンちゃんも真っ白で、yukikoさん=白の印象があります。白にこだわる理由は?


yukikoさん:私も主人も、昔から変わりなく共通して海が好きで、海のそばに建つ真っ白で大きな窓のある別荘が理想なんです。海と空の青、砂浜と別荘の白のコントラストが本当に憧れで。


だから、そんな私たちの家づくりのベースには真っ白い海辺の別荘のイメージがあって、白とのコントラストが際立つ床や建具の落ち着いた木目のウォールナットだったり、海風にそよぐグリーンだったりをベースカラーにしているんです。


運営局:いまお話を聞いて、yukikoさんのおうちが海辺にあることを想像してみたら、めちゃくちゃしっくりきました!


yukikoさん:いやいや。完全な理想までにはまだまだやることがありますよ。


運営局:でも、白がベースだとキズや汚れが気になっちゃうのでは?


yukikoさん:いやー。特に気にはしていないですね。大ざっぱで気にならない性格なので、白い壁でも抵抗なくピンなど刺したりしてますよ。汚れやキズがあまりに目立つようになったら張り替えればいいですし(笑)。


運営局:キレイを維持するためにはそうした割り切りというか、あまり神経質にならないことも大切なんですね。


yukikoさん:ただ、床がダークブラウンだと真っ白いワンコの抜け毛がめっちゃ目立ちます。それはちょっと誤算だったかも。でも好きな色には変わりないし、逆にワンコの抜け毛が目立って掃除もしょっちゅうするようになって、逆によかったかな(笑)。



新ブランドの構想も! ブログをつづけたことで広がった目標の幅



運営局:書籍を出されたりテレビにご出演されたりと、幅広く活躍されているyukikoさんですが、今年は3つの新しいことを始められるとブログに書かれていました。そのうちのひとつを実現し、先日ブログに公開されていましたね。


yukikoさん:はい! 我が家を建ててくださった一条工務店さんから冊子連載のお話をいただき、ついに第1回目が世に出たのです。

yukikoさんのステキなお宅の写真とともに、ブログを始めたきっかけや普段の暮らしやお仕事のことをたっぷり掲載!


運営局: Yukikoさんのようなおうちに憧れている方にもすごく参考になりそうです。最後に、今後の目標を教えてください。


yukikoさん:今年の目標のなかに新ブランドの立ち上げもあるんです。ワンコも大人も子どもみんながリンクコーデできるブランドで、デザインもできていよいよサンプル製作! というタイミングでコロナが…。現在はすべてストップしていますが、再開したら新ブランドを早く皆さんにお披露目したいです。


また、2018年に家族ではじめたドッグカフェも休業中(※)なので、とにかく早く再開させたいと願いつつ、この巣ごもり期間を有効に使ってこれまでやれていなかったドッグカフェ用ののぼり旗とかスタッフTシャツとか、いろいろ準備しています。再開が待ち遠しいです。


※現在は再開されています

巣ごもり期間中に準備したドッグカフェオリジナルのTシャツ(左)とのぼり旗(右)


運営局:一条工務店さんとの連載企画に新ブランド、そしてドッグカフェの充実。これからますますご活躍されるようすは、ぜひブログで拝見したいと思います。


yukikoさん:はい!ブログで最新情報をお知らせしますね。もちろん、ラクしてキレイをキープできる新しい“しくみ”やアイテムもどんどん紹介していきます!



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誰もが憧れる理想の空間をつくり上げただけでなく、理想をキープするための“しくみ”を追求しつづけるyukikoさん。むしろ「大ざっぱな性格」ならではの思い切りと、何より揺るぎない理想を持ちつづけることの大切さを教えていただきました。


ブログだけでなく、企業とのコラボ企画や新ブランドなど活躍の幅を広げるyukikoさんから、ますます目が離せませんね!