子育て、料理、インテリアなど、公式トップブロガーの皆さんはそれぞれジャンルに属してさまざまな情報やご自身の気持ち・考えを発信しています。しかし、 なかにはジャンルのその先、一点集中でひとつのテーマに特化してブログを更新し続ける“偏愛”ブロガーの存在も。今回の特集ではそんな「○○が好きすぎる偏愛ブロガーたち」にフォーカスします。
第2回目は、3匹のスタンダードプードルと2人のお孫さんのまるで“きょうだい”のようなキュートな姿に癒される人続出! ふとした日常の瞬間すら「鼻血か出るくらいかわいい」と溺愛するブロガー・たまねぎさんへのインタビューをお送りします。
やんちゃな末っ子、しっかり者のお姉ちゃんを見守る長男
公式トップブロガー運営局(以下、運営局):お話をうかがう前に、この記事をご覧の皆さんに向けてたまねぎさん溺愛のワンちゃんとお孫さんをご紹介いただけますか?
たまねぎさん:はい! ではこちらの写真で紹介しますね。
写真中央がお姉ちゃんの「まめちゃん」、ゆりかごで寝ているのが弟の「むぎ/むーむ」。ふたりを取り囲んでいるワンコたちは、右から年長の「空/くぅさん」、真ん中の「陸/りっくん」、そして末っ子の「岳/がっくん」です。
3年くらい前の写真なので、まめちゃんもむーむもまだ小さいですね〜。
運営局:ワンちゃんたちがまるで大きいお兄さんたちで、本当に5人きょうだいに見えますね! きょうだいはそれぞれどんな性格ですか? 相性などあるのでしょうか?
たまねぎさん:長女のまめちゃんはこの春から幼稚園に通い始めたこともあり、日々お姉さんになってきていますね。ワンコのお世話のしかたも変わってきています。
運営局:どんなふうに?
たまねぎさん:小さいころからお茶碗を下げるなどのお手伝いをしてくれていましたけど、いまでは下げるだけでなく洗ってくれたり、ワンコがちょっと悪いことをすると「No!」と厳しく注意してくれたり。
運営局:弟のむーむくん(むぎくん)もいるし、お姉さんとしての自覚が芽生えてきているんですね。
たまねぎさん:むーむは男の子なのでやはりやんちゃですね。まめちゃんも相当やんちゃな女の子でしたけど(笑)。ワンコたちも子どもたちのやんちゃぶりには慣れてくれて、むーむがやんちゃしだしたらスーっとどこかへいなくなるんです。
運営局:ワンちゃんたちはどんな性格ですか?
たまねぎさん:末っ子のがっくん(2017年生まれ)もやんちゃですね。もう3歳ですけど、いまだに子犬みたいです。真ん中のりっくん(2008年生まれ)のことが大好きすぎてジャレようとして、よく吠えられています。それでも尻尾をブンブン振ってめげません(笑)。子どもたちが寝ているとわざとお腹の上に乗っかって遊びたがったりもして、本当にやんちゃです。
年長のくぅさん(2007年生まれ)は、もうシニア犬なので普段は寝てばかりなんですけど、子どもがいつもと違う泣き方をしていると最初に気付いてくれて。子どものウソ泣きや本気泣きなど、小さな変化もちゃんと聞き分けができるんですね。
まめちゃん、むーむくん、ふたりが赤ちゃんのときから見守り続けてきたくぅさん(写真左)は、まさに頼りになる“長男”
くぅさん本来の賢さもあるんでしょうけど、「みんなを守らないといけない」という“長男”としての責任感もあるんじゃないかなと思います。
運営局:頼りになりますね!
たまねぎさん:最近はむーむが自分のおやつを分け与えることもあって、がっくんと仲がいいです。ワンコと人間、末っ子のやんちゃ同士で特に気が合うのかもしれません。まめちゃんは、生まれたときからずっと一緒のりっくんと仲がいいです。
生まれたときからずっと一緒に育ってきたりっくんは、まめちゃんにとって特別な存在
運営局:それぞれの仲良しペアを見守る兄貴的な年長のくぅさん。5人(?)がいいバランスですね。
大好きだから好きなものも一緒に…愛情深い子どもたちに成長
たまねぎさん:ちなみにまめちゃんは、最近まで「りっくんと結婚する!」と言っていたくらいりっくんが大好きなんですよ。
まめちゃん、りっくん、念願の結婚式写真(笑)
運営局:え〜かわいい!
たまねぎさん:でも、幼稚園に行くようになってからは別の男の子の話をするようになって「りっくんはもういいの!」 と言っています。それでりっくんしょんぼり…みたいな(笑)。
運営局:え〜りっくんかわいそう。でもさすが女の子ですね。成長の早さを感じます。
たまねぎさん:しっかりするのもおませになるのもの、女の子は早いですね〜。「りっくんと結婚する」っていつまで言うのかな? と密かに楽しみにしていたんですけど、幼稚園ってやっぱり影響力がすごいです(笑)。
運営局:赤ちゃんのころからワンちゃんと暮らすことで、どういうお子さんに育っていると思いますか?
たまねぎさん:子どもにとって、自分の好きなものを分け与えることはむずかしいことだと思うんですが、まめちゃんやむーむは、10カ月くらいから自分の好物のおやつをワンコたちに分けてあげていました。
ほかにも、寝ているワンコに毛布をかけてあげるようすを見ると、思いやりのある子どもに育つんだなぁと感じます。
赤ちゃんとワンちゃんとの暮らしに大切なのは “対話”
運営局:新しい家族が増えるとどうしても赤ちゃん中心になって、ワンちゃんは嫉妬しがちになると思います。でもたまねぎさんご一家はそうではなく、ちゃんとワンちゃんにもやさしくできる子どもに育っているのですね。
たまねぎ:ワンコと一緒に暮らすということは、家族の一員としてしっかり向き合うということだと思います。ですから、新しい家族が増えたときなどは特にワンコの心をケアが大切。疎外感や寂しさを感じるとストレスになってしまいますから。
そうならないために、私はワンコたちともきちんと“対話”するようにしていました。
運営局:“対話”といいますと?
たまねぎさん:新しい家族が増えたという事実を伝えたり、赤ちゃん優先でガマンしてくれたことに対してねぎらってあげたり…くぅさん、りっくん、がっくん、それぞれ1対1で向き合って対話するんです。そうすることで、ワンコたちも「赤ちゃんは家族なんだ」「守らなければいけないんだ」と認識してくれるようになるんです。
運営局:人間のきょうだいでもそうですね。弟や妹ができたことで、すねたり幼児帰りしたり…という話を聞きます。
たまねぎさん:まさにそうですね。赤ちゃんとワンコを一緒に育てたい方には、どうしても赤ちゃん中心になってワンコへのケアがおろそかになりそう…という不安もあると思います。
だから、「ワンコも心のケアが欠かせない大切な家族」として接することが本当に大事だと思うんです。特に最初の段階でワンコとの“対話”の時間を持つことで、次の赤ちゃんができたときは自然と受け入れてくれるようになります。
運営局:ワンちゃんの心のケアをしっかりすることは、たまねぎさんご自身とワンちゃんたちとの絆だけでなく、結果的に子どもたちとの絆の深さにもつながるわけですね。
たまねぎさん:本当にそうだと思いますね。
「甘える」から「甘えさせる」へ。成長とともに変化する関係性
運営局:まめちゃん、むーむくん、それぞれが成長するにつれて、ワンちゃんたちとの関係性も変わってくるかと思います。最近、めっきりお姉さんになったまめちゃんはどうでしょうか?
たまねぎさん:以前は「結婚する」と言っていたほどりっくんにベッタリだったので、“りっくんが甘えさせてあげる”かんじでした。でもいまでは、“まめちゃんが甘えさせてあげる”ようになりました。
子どもの成長とともに変化するワンちゃんとの関係。お世話になったことに感謝する気持ちや、大切にしたい家族への思いやりが育まれていきます
運営局:これからお孫さんが大きくなるにつれ、ワンちゃんたちとのかかわりで気をつけたい点や心配な点はありますか?
たまねぎさん:特にくぅさんはシニア犬なので、介護が必要になったときの子どもたちの関わり方については考えています。
人間でもそうですが、介護ってつらいことも多くて子どもにはあまり見せたくないと思われがちです。そうではなく、我が家では子どもたちをワンコの介護に参加させたいと思っています。ワンコに限らず、これまでお世話になったことへの感謝、弱い立場に対するやさしさ、慈しみの心が養われると思うからです。
そして、いつかはワンコと悲しい別れを経験することになるでしょう。私自身、まだ子どもたちにどう接していいか整理できていませんが、別れを通じても子どもたちは「命」について学び、感じることができると信じています。
ワンちゃんが子どもたちに身をもって教えてくれること
運営局:たまねぎさん自身、今後、成長していくお孫さんとワンちゃんとどのように接していきたいですか?
たまねぎさん:子どもが成長するにつれて、これまではワンコに甘えっきりだったけれど、今度は子どもたちがワンコたちをお世話して甘えさせる立場に変わってきます。ですから、日々の観察で子どもたちとワンコたち両方の小さな変化に気づいて、これまで以上に丁寧に接していきたいです。
そのためにも私自身がしっかりしないとな〜って思います。そそっかしいところがありますので(笑)。
運営局:ワンちゃんたちもお孫さんたちも、どちらも同じように愛情をもって見守っていらっしゃることは、たまねぎさんのブログからしっかり伝わってきます。
たまねぎさん:本当にただ“犬バカ孫バカ”なだけなんですけどね(笑)。
運営局:たまねぎさんと同じように、ワンちゃんと赤ちゃんを同じ空間で暮らさせたいと考えている皆さんにアドバイスはありますか?
たまねぎさん:ワンコがイヤがるようであれば、無理させないことが一番です。無理させると赤ちゃんのこともキライになってしまいますので。先ほども言いましたが、まずはワンコ目線になって心のケアをしてあげることが大事です。子育ては本当に大変で、赤ちゃん優先になるのも当然のこと。でも、1日に少しでもいいからワンコとの対話時間をつくってほしいです。
ブログにも書いたのですが、涙が止まらなくなるほど共感できるイギリスのことわざがあります。
「赤ん坊のときは良き守り手、幼少のときは良き理解者、青年になったら自らの死をもって命の尊さを教える」
子どもの成長にワンコが果たす役割ってまさにそういうことだと実感しています。
お住まいの環境やお子さんの体質などさまざまなので、むずかしい場合もあると思いますが、ワンコが子どもの成長に良い影響を与え、これから先の人生にとって大きな存在になることは間違いないと私は信じています。
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ただ“犬バカ孫バカ”と笑うたまねぎさんの言葉からは、文字では表せないほどのワンちゃんとお孫さんへの愛情が伝わってきました。
ほんわかやさしい語り口ながら、赤ちゃんとワンちゃんと一緒に暮らしていくことの意義深さ、人間、犬という種を超越した「命」に対する学びの大切さを伝えてくださったたまねぎさん。ほっこりかわいい写真の数々だけでなく、信念を持って「命」と向き合うたまねぎさんのスタンスもブログの魅力なのかもしれません。
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